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ヘルシーニュース

豆乳

桜も満開となり、季節は春真っ只中
ただ、今年はなかなか前向きな気分で春を迎えられないですね。
皆様の力を合わせて、この困難を乗り切って行きましょう。
今回は、豆乳のお話しです。最近は牛乳より日持ちすると言う事で
牛乳嫌いのお子様への代替飲料としても需要が高まっています。
毎日1杯の豆乳で健康づくりをサポートしましょう。

豆乳とは

豆乳

皆さんは豆乳の作り方をご存知ですか?簡単に言えば茹でて磨り潰した大豆に水を加え煮立て、こしたものです。豆乳をにがりで固めると豆腐になります。
豆乳には種類があり大豆固形分量により「無調整豆乳」、「調整豆乳」、「豆乳飲料」に分かれます。
「無調整豆乳」は大豆固形分が8%以上含まれているものを指し、「調整豆乳」とは大豆固形分の含有量が6%以上8%未満のものをいいます。砂糖などの甘味、油脂類、カルシウムなどの添加が認められており飲みやすいのが特徴です。
「豆乳飲料」とは調整豆乳にコーヒーや紅茶、果汁などを加えたりして飲みやすいですが大豆固形分の含有量がさらに少ないものを言います。一口に豆乳と言っても色々種類があります。それでは豆乳の機能性食品として注目されるその働きについてご紹介致しましょう。

豆乳の栄養素について

豆乳は茹でた大豆をしぼったものですから大豆の持っている栄養の多くを含みます。大豆は「畑の牛肉」と言われるように良質なタンパク質や不飽和脂肪酸の割合の多い脂質を含み、その中でも必須脂肪酸であるリノール酸やリノレン酸などの比率が高いのが特徴で、ビタミンやミネラルのほか大豆サポニン、大豆レシチン、大豆イソフラボン、大豆オリゴ糖などを含み、その豊富な栄養素が相乗効果で毎日の健康をサポートします。次に豆乳に含まれる代表的な栄養素の持つ働きをご紹介します。

大豆たんぱく質
大豆には良質な植物性たんぱく質が約35%~45%含まれており、更に豆乳の場合は消化吸収率が非常に高いと言われています。たんぱく質は体内でアミノ酸に分解され身体のさまざまな組織や酵素などを作る時に重要な栄養素ですが、豆乳のたんぱく質は必須アミノ酸をバランス良く含むうえ、血中のコレステロールを下げる働きも持っていると言われており毎日の健康サポートに効果的だと考えられています。
脂質
豆乳の脂質は不飽和脂肪酸の割合が多く、必須脂肪酸であるリノール酸とリノレン酸の比率が高いのが特徴です。リノール酸は血中コレステロールを下げる作用があると考えられており、リノール酸が体内で代謝されて生成されるγ―リノレン酸には血糖値や血圧を下げたり、血栓を解消し血流を改善する働きがあると考えられています。
ビタミン類
豆乳に含まれる代表的なビタミンとしてビタミンB群とビタミンEがあります。ビタミンB群は糖質や脂質の代謝に重要な役割を持っており、さらに神経系にも関与しています。ビタミンEは抗酸化作用の強い脂溶性ビタミンで身体のサビを防ぐビタミンとして有名です。
大豆サポニン
大豆特有の栄養素の一つで強い抗酸化作用があり体内で脂質が酸化する現象を抑え、逆に代謝させる働きを持っており、若々しさを保つのに役立つ成分です。また大豆サポニンには、腸管の内壁にある栄養素を吸収する役目をしている絨毛突起を収縮させ栄養分の過剰な吸収を抑える働きによりダイエット効果も期待出来ます。
大豆レシチン
大豆レシチンは大豆に含まれる脂質の一つで、細胞膜を構成している成分です。強い乳化作用により血管の内壁に付着したコレステロールを溶かし、血流をスムーズにする働きがあると言われています。大豆レシチンの構成成分の一つであるコリンは脳の神経伝達物質であるアセチルコリンの基になる物質で記憶力や集中力を高める効果があると言われています。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンはフラボノイドの一種ですが、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをもっています。
この為、女性ホルモンの減少によって起こる様々な影響を緩和し、女性特有の悩みに効果的だと言われています。
大豆オリゴ糖
大豆オリゴ糖はブドウ糖や果糖などからなる多糖類でラフィノース、スタキオースが多く含まれており消化酵素では消化されず腸まで届き、腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内環境を改善する働きがあると言われています。

現在は
第三次豆乳ブームの真っ只中

飲むイラスト

豆乳の歴史は古く、元々中国で豆腐を作るときにでる水分に塩味の出汁を加えて朝粥感覚で食されていたことが始まりです。日本には奈良時代に伝わったとされ、1970年代に開発・改良を重ね、1978年頃に第一次豆乳ブームが巻き起こりました。この頃は、豆乳飲料、調整豆乳がブームで、コーヒー味のフレーバーや糖分を入れて飲みやすくした豆乳が高度経済成長の国民の健康意識として高まるきっかけになりました。
それでも豆乳を嫌う方の理由の一つとして豆の青臭さがありました。その匂いを解消する改良がおこなわれ、2002年に外食産業を中心にソイラテが販売され、エスプレッソに牛乳を加えていたものが豆乳にかわることによって味がさらにマイルドとなり、カロリーも低くなったためヘルシー志向の方から人気となりました。これが、豆乳の第2次ブームとなります。
そして、数年前より豆乳の第3次ブームが到来しています。これまで飲みやすさを重視し、改良されてきた豆乳ですが、第3次ブームでは、無調整豆乳が人気となっています。飲むだけではなくて、お料理やお菓子作りへ豆乳を使用する健康意識や牛乳より日持ちがする事で価格変動が激しい牛乳の代替利用が広がって来ています。嬉しい栄養素がギュッと詰まった豆乳を皆様の生活にも投入してみては如何でしょうか?